光のもとでⅠ
二フレーズを歌いきると同時に、翠はステージに姿を現した。
それらを見計らったかのようにドラムとピアノが鳴り出し演奏がスタートした。
翠は奏者たちの中央で嬉しそうな顔をして歌っている。
立ったまま、楽しそうにリズムに合わせて身体を揺らしながら歌う。
右手にはマイク。左手はワンピースの生地を握ったり、時折リズムに合わせて跳ねるように自身を軽く叩く。
「やられた……」
秋兄の一言に唸るように頷く。
「同感」
それ以外の言葉が見つからない。
「翠って、奇襲とかさせたらすごい機動力あるんじゃないの?」
「そうかも……」
「篭城に奇襲が得意ってどんな武将だよ……」
それらを見計らったかのようにドラムとピアノが鳴り出し演奏がスタートした。
翠は奏者たちの中央で嬉しそうな顔をして歌っている。
立ったまま、楽しそうにリズムに合わせて身体を揺らしながら歌う。
右手にはマイク。左手はワンピースの生地を握ったり、時折リズムに合わせて跳ねるように自身を軽く叩く。
「やられた……」
秋兄の一言に唸るように頷く。
「同感」
それ以外の言葉が見つからない。
「翠って、奇襲とかさせたらすごい機動力あるんじゃないの?」
「そうかも……」
「篭城に奇襲が得意ってどんな武将だよ……」