光のもとでⅠ
「……そんなに見るな」
咄嗟に翠の視界を遮るように手を突き出す。と、指先に体温を感じる柔らかな髪が触れ、次には髪ではない何かに当たった。
気づいたときには時すでに遅し。
翠の左側頭部についていた大きなコサージュがぐらりと傾ぐ。
それを手に取り謝った。
「悪い――」
「え?」
「……これ、取れた」
咄嗟に翠の視界を遮るように手を突き出す。と、指先に体温を感じる柔らかな髪が触れ、次には髪ではない何かに当たった。
気づいたときには時すでに遅し。
翠の左側頭部についていた大きなコサージュがぐらりと傾ぐ。
それを手に取り謝った。
「悪い――」
「え?」
「……これ、取れた」