光のもとでⅠ
『司ー?』
突如、朝陽から通信が入った。
「朝陽、翠は?」
『安心して。彼女なら俺の目の前にいるから』
なら、なんでインカムに応答しない?
『今、ハープの調弦に入っていて手が離せないんだ。それからインカムも外してる。もしインカムをしてても応答はしないかもね。あれだよ、あれ。集中力全開モードってやつ? すごい勢いで調弦してる』
確かに、わずかながらハープの音が聞こえなくもない。
インカムは装着している人間の声をダイレクトに拾うように作られていることから、通常ならば周りの音はほとんど拾わない。
が、そこからはほんのわずかだがハープの音が聞こえていた。
突如、朝陽から通信が入った。
「朝陽、翠は?」
『安心して。彼女なら俺の目の前にいるから』
なら、なんでインカムに応答しない?
『今、ハープの調弦に入っていて手が離せないんだ。それからインカムも外してる。もしインカムをしてても応答はしないかもね。あれだよ、あれ。集中力全開モードってやつ? すごい勢いで調弦してる』
確かに、わずかながらハープの音が聞こえなくもない。
インカムは装着している人間の声をダイレクトに拾うように作られていることから、通常ならば周りの音はほとんど拾わない。
が、そこからはほんのわずかだがハープの音が聞こえていた。