光のもとでⅠ
「背が低くて悪かったな……」
「っ……!? ツカサ、ごめんっ。そういう意味じゃなくて、飛翔くんの背が高いって話だからねっ!? だって、ほらっ、ツカサは私よりも二十センチも高いっ」
「……そこまで必死になるな阿呆」
背の高さなんて別に気にしてない。百七十八もあれば十分だ。
「……先輩、これ、本当に使えるんですか?」
飛翔は心底訝しげな目で翠を見る。
きっと、翠が飛翔の恋愛対象になることはないだろう。
そして、翠の恋愛対象に飛翔が挙がることもない。
そんな勝手な判断をすれば警戒が少し緩み、喉の奥から笑いが零れる。
「飛翔、この紅葉祭の会計総元締めを誰だと思ってる?」
「……藤宮先輩以外にいるわけないでしょう」
なんの疑いも抱かないその答えに、早く違うということを教えてやりたくなる。
「っ……!? ツカサ、ごめんっ。そういう意味じゃなくて、飛翔くんの背が高いって話だからねっ!? だって、ほらっ、ツカサは私よりも二十センチも高いっ」
「……そこまで必死になるな阿呆」
背の高さなんて別に気にしてない。百七十八もあれば十分だ。
「……先輩、これ、本当に使えるんですか?」
飛翔は心底訝しげな目で翠を見る。
きっと、翠が飛翔の恋愛対象になることはないだろう。
そして、翠の恋愛対象に飛翔が挙がることもない。
そんな勝手な判断をすれば警戒が少し緩み、喉の奥から笑いが零れる。
「飛翔、この紅葉祭の会計総元締めを誰だと思ってる?」
「……藤宮先輩以外にいるわけないでしょう」
なんの疑いも抱かないその答えに、早く違うということを教えてやりたくなる。