光のもとでⅠ
 一番近くにいられるポジションだったらなんでもかまわなかったわけだが、今はそれが障害になっていることも事実。
 翠……安心するな。無防備になるな。
 少しは男として俺を警戒しろ。
 ひとりの男として意識しろ。
 今までとは正反対の感情に自分が支配され、さらにはその感情を持て余し、どう対処したらいいのかがまるでわからなかった――。
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