光のもとでⅠ
たった二文字で可能性ゼロの拒否。
「拒否権があるとでも?」
俺は翠の保険屋なんだろ?
ここで利用しない手はないだろ?
「今日は家族水入らずで夕飯を食べる予定なの。みんなでお鍋食べるからだめ」
「……あぁ、そう」
これは暗に、俺に話すつもりはない、とそう言いたいのだろう。
極々遠まわしにそう伝えようとしているのがわかった。
なんで――。
今までならすぐに助けを求めてきていたのに。
本来、俺はそういうポジションにいるはずなのに。
どうしてここまで拒否されるのかがわからない。
納得がいかない――。
「拒否権があるとでも?」
俺は翠の保険屋なんだろ?
ここで利用しない手はないだろ?
「今日は家族水入らずで夕飯を食べる予定なの。みんなでお鍋食べるからだめ」
「……あぁ、そう」
これは暗に、俺に話すつもりはない、とそう言いたいのだろう。
極々遠まわしにそう伝えようとしているのがわかった。
なんで――。
今までならすぐに助けを求めてきていたのに。
本来、俺はそういうポジションにいるはずなのに。
どうしてここまで拒否されるのかがわからない。
納得がいかない――。