光のもとでⅠ
「斎さん、姫ですって!」
「紅子、結婚式が楽しみだなぁ!」
「ちょっと、どんだけ先の話してるんですか……」
「え? そんなに先ではないでしょう? 秋斗は適齢期だし、彼女も十七歳なら結婚可能だし」
と、どこか的外れな回答をくれるのは紅子さん。
「そうだよな。紅子は十八で俺と結婚してるし」
この人たち、どっかずれてるんだよなぁ……。
俺に一般的な感覚が備わっていることを誰かに褒めていただきたい。
「普通、十八なら高校卒業してるだろうけど、翠葉は一年遅れだからまだ高校生っ!」
「……うちは問題ないぞ?」
「えぇ、問題ないわよね?」
ふたりは顔を見合わせてからきょとんとした顔で俺を見た。
この天然夫婦め……。
こんな父さんでも仕事をやらせると辣腕社長とか言われるのだから納得がいかない……。俺が仕事を始めたら、俺のほうができるに違いない。
いや、それともこの天然ぶりが武器なのかっ!? 最終兵器なのかっ!?
「紅子、結婚式が楽しみだなぁ!」
「ちょっと、どんだけ先の話してるんですか……」
「え? そんなに先ではないでしょう? 秋斗は適齢期だし、彼女も十七歳なら結婚可能だし」
と、どこか的外れな回答をくれるのは紅子さん。
「そうだよな。紅子は十八で俺と結婚してるし」
この人たち、どっかずれてるんだよなぁ……。
俺に一般的な感覚が備わっていることを誰かに褒めていただきたい。
「普通、十八なら高校卒業してるだろうけど、翠葉は一年遅れだからまだ高校生っ!」
「……うちは問題ないぞ?」
「えぇ、問題ないわよね?」
ふたりは顔を見合わせてからきょとんとした顔で俺を見た。
この天然夫婦め……。
こんな父さんでも仕事をやらせると辣腕社長とか言われるのだから納得がいかない……。俺が仕事を始めたら、俺のほうができるに違いない。
いや、それともこの天然ぶりが武器なのかっ!? 最終兵器なのかっ!?