光のもとでⅠ
そんな気がする。
茜先輩と会長、それから漣――どんなふうに絡み合っているのかはわからないが、確かにそこに関わっている人間の匂いがした。
少しして漣がCDを手に戻ると、放送委員が困った顔をする。
「ここから流すこともできるんだけど、できれば上のミキサールームから流したかったんだよね」
音の操作レベルの問題があるのだろう。
「なら、なんでもっと早くに対応しなかった? 責任者としての自覚が足りないんじゃないか?」
睨み据えると、
「藤宮先輩、俺が行きます」
佐野が申し出た。
「頼む」
漣がCDを渡すと佐野が駆け出した。
茜先輩と会長、それから漣――どんなふうに絡み合っているのかはわからないが、確かにそこに関わっている人間の匂いがした。
少しして漣がCDを手に戻ると、放送委員が困った顔をする。
「ここから流すこともできるんだけど、できれば上のミキサールームから流したかったんだよね」
音の操作レベルの問題があるのだろう。
「なら、なんでもっと早くに対応しなかった? 責任者としての自覚が足りないんじゃないか?」
睨み据えると、
「藤宮先輩、俺が行きます」
佐野が申し出た。
「頼む」
漣がCDを渡すと佐野が駆け出した。