光のもとでⅠ
漣だけなら自分がそこへ行くつもりだったが、しばらくはここから見ていようか……。
双子が楽譜を取り出すと、その片割れがモニターに注意を払う。
疑問には思ったが、取り立てて何かがあるわけではない。
けれど、翠も訝しげな表情でモニターを見ていた。
次の瞬間――。
「サザナミくんっ、久先輩どこにいるか知ってるっ!?」
翠は漣の袖を掴み、普段よりも大きな声で問う。
「俺ならここにいるけど……」
会長が人垣の中から出てきた。
会長もモニターから目を離さない。
俺には気づかない程度のものだが、確かにステージで何かが起きているのだろう。
いったい何が起きている……?
双子が楽譜を取り出すと、その片割れがモニターに注意を払う。
疑問には思ったが、取り立てて何かがあるわけではない。
けれど、翠も訝しげな表情でモニターを見ていた。
次の瞬間――。
「サザナミくんっ、久先輩どこにいるか知ってるっ!?」
翠は漣の袖を掴み、普段よりも大きな声で問う。
「俺ならここにいるけど……」
会長が人垣の中から出てきた。
会長もモニターから目を離さない。
俺には気づかない程度のものだが、確かにステージで何かが起きているのだろう。
いったい何が起きている……?