光のもとでⅠ
後日知ったこと。
俺がこんなにも悩んだ末に話したというのに、司ときたら――。
「知ってる。俺、その場にいたから」
「はぁっ!?」
「……そんなに驚くことでもないだろ?」
書類を片付けながら淡々と口にする。
「で、おまえどーすんだよ」
その言葉にすら動作を止めず、
「どうもしないけど?」
と、答えた。
「司だって翠葉のこと好きだろっ!?」
「好きだけどそれが何か?」
わけわかんね……。
司が書類をまとめひとつため息をつくと、ようやく俺の顔を見た。
「今俺が好きだと言っても困らせるだけだろ? なら、今はポジションキープしておくほうが無難」
そう言うと、今までまとめていた書類をファイリングしだす。
「それでいいのかよ……。妬いたりしねーの?」
当然すぎる疑問をぶつけた。
だって、相手はあの秋兄なわけで、自分の兄を悪く言うつもりはないが、手は早いほうだと思う。
俺がこんなにも悩んだ末に話したというのに、司ときたら――。
「知ってる。俺、その場にいたから」
「はぁっ!?」
「……そんなに驚くことでもないだろ?」
書類を片付けながら淡々と口にする。
「で、おまえどーすんだよ」
その言葉にすら動作を止めず、
「どうもしないけど?」
と、答えた。
「司だって翠葉のこと好きだろっ!?」
「好きだけどそれが何か?」
わけわかんね……。
司が書類をまとめひとつため息をつくと、ようやく俺の顔を見た。
「今俺が好きだと言っても困らせるだけだろ? なら、今はポジションキープしておくほうが無難」
そう言うと、今までまとめていた書類をファイリングしだす。
「それでいいのかよ……。妬いたりしねーの?」
当然すぎる疑問をぶつけた。
だって、相手はあの秋兄なわけで、自分の兄を悪く言うつもりはないが、手は早いほうだと思う。