光のもとでⅠ
翠の座っていた場所からそこまでは数メートルほど離れている。
なんのために移動した?
浮かぶ疑問を早く解決したい一方、もうひとりの動向も気になり付近に視線をめぐらす。
それは探すまでもなく早くに確認が取れた。
警備員は動いている。
なら、身の安全は守られるだろう。
改めて翠に視線を戻すものの、誰かに向かって話しているのはわかるが、人が邪魔で相手が見えない。
翠の唇が「お願いがあって」と動いた直後、翠の姿も人で見えなくなった。
人は止まることなく行き交い、ほんの少し見えたかと思えばすぐに見えなくなる。
そんな時間が数分続き、気づけば奥歯に力が入っていた。
くっそ――。
なんのために移動した?
浮かぶ疑問を早く解決したい一方、もうひとりの動向も気になり付近に視線をめぐらす。
それは探すまでもなく早くに確認が取れた。
警備員は動いている。
なら、身の安全は守られるだろう。
改めて翠に視線を戻すものの、誰かに向かって話しているのはわかるが、人が邪魔で相手が見えない。
翠の唇が「お願いがあって」と動いた直後、翠の姿も人で見えなくなった。
人は止まることなく行き交い、ほんの少し見えたかと思えばすぐに見えなくなる。
そんな時間が数分続き、気づけば奥歯に力が入っていた。
くっそ――。