光のもとでⅠ
 後部座席にあんちゃんとリィが乗り込んですぐのこと。リィが、
「蒼兄、どうしよう……」
 その言葉に秋斗さんは車の発進をやめた。
「どうした?」
 あんちゃんがリィの顔を覗き込む。
「今日ね、ツカサと携帯を交換していたのだけど、ツカサの携帯持ってきちゃった」
「あ、バイタルが見られるように?」
 俺が訊くとリィは頷いた。
 Yes、司っちっ!
 俺の心のオアシス、いじれる人間大歓迎っ!
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