光のもとでⅠ
 俺、ほんっとーに心の底からそう思ってるんですけどね、急遽ご褒美のごとく転がり込んできた面白い出来事を見て見ぬ振りはできないんですっ!
 どうか、そんな俺をご理解ください。
「司っちー? 今電話かけてるの俺じゃないから。あまりにもキツイ口調で話すもんだから、リィが怖がって話せないことになってるけどー?」
 三日月目で話しているのが伝わっちゃうような声がちょっとアレだったけど、司っちには十分衝撃的な内容だったことだろう。
『翠っ!?』
 焦ったような声を発する司っちに俺はにやりと笑みを浮かべる。
 そんな俺の頭には触覚が、お尻からは尻尾が生えてきているはず。
 それはもう、にょっきにょっきと全開で動いているに違いない。
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