光のもとでⅠ
「お母さん……」
「ん?」
「お母さんは、もしお父さんに好きな人がいたらどうした?」
「……そうねぇ、簡単には諦めなかったでしょうね」
今の母さんの心境――ガッツリ翠葉とガールズトークに走りたい、だろうな。
けど、朝というこの時間帯では無理。
だから、「なんで今が朝なのっ!?」と思いながら、早めに切り上げた。きっと、そんなところ。
翠葉は母さんから十分な答えを得られなかったからか、父さんにも同じ質問をする。
「お父さんは?」
「んー……こういうのって諦めよう、そうしよう、って諦められるようなものじゃないしなぁ……。そこできっぱり想いに決別できちゃう人がいるなら父さんは尊敬するかもしれん」
「ん?」
「お母さんは、もしお父さんに好きな人がいたらどうした?」
「……そうねぇ、簡単には諦めなかったでしょうね」
今の母さんの心境――ガッツリ翠葉とガールズトークに走りたい、だろうな。
けど、朝というこの時間帯では無理。
だから、「なんで今が朝なのっ!?」と思いながら、早めに切り上げた。きっと、そんなところ。
翠葉は母さんから十分な答えを得られなかったからか、父さんにも同じ質問をする。
「お父さんは?」
「んー……こういうのって諦めよう、そうしよう、って諦められるようなものじゃないしなぁ……。そこできっぱり想いに決別できちゃう人がいるなら父さんは尊敬するかもしれん」