光のもとでⅠ
「何にせよ、問題はうちのヒヨコどもだ。朝には警護のことでごたつくだろう。そのときにどう動くのか――動けるのかがまず問題だ」
 静は言いながら苦笑していた。
「どういうこと? 俺ね、朝から夜まで通常業務こなして、そのあとに明日の分の打ち合わせを済ませてから車ニ時間ぶっ飛ばしてきたから頭の稼動領域少なめなんだよね」
「コーヒーでも淹れるか?」
「遠慮しとく。話聞いたらすぐ寝たいもん」
「久しぶりに旧友と話す時間があるというのにつれないやつだな」
「つれなくて結構。朝一の家族団らんのほうが大事だし」
 静はふっと笑みを浮かべる。
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