光のもとでⅠ
「大人になってもあぁいうのって変わらないものなのねっ!?」
 どうやらたいそうご立腹であらせられる。
「まぁなぁ……。外に出て変わる人間もいるだろうし、変わらない人間もいるだろ。人それぞれだよ」
 突如、碧がじとりと俺を見上げてくる。
「零ったら彼のこと覚えてないのっ!?」
「えええっ!? 俺っ!? 彼と何か接点あったっけ?」
 碧から引き気味に顔を傾げると、腕をつねられた。
 何気に結構痛い……。
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