光のもとでⅠ
「ふぉっふぉっふぉ、良い良い」
 会長は口髭をいりじながら柔和な笑みを見せた。
「静、さっき東條くんと会ったのだけど、明日、同窓会があるらしいわよ? 場所は訊かなかったけど、きっと彼のことだからウィステリアホテルを押さえてるんじゃないかしら? 急遽、なんて言っていたけど、ウィステリアホテルのパーティールームってそんな急に押さえられるものかしら?」
「確か三ヶ月くらい前に予約が入ったと認識しているが、無駄に長い枠で押さえてあったぞ。昼から夜の九時までだ。碧が顔を出すのなら私もその時間に立ち寄ろう」
 口元だけに笑みを浮かべる応酬が怖い。
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