光のもとでⅠ
 そのうえ、マントが緑と最悪を極めている。
 海斗は明日から十一月だと言うのに半袖という薄着。
 会長は全体的に見て寒そうには見えないが、狼の耳に尻尾、手にはアームウォーマー。
 着ぐるみを着たほうが早かったんじゃないのか、と思わなくもない。
 朝陽は三銃士らしく、優太は――なんの王子役だか忘れた。
 とりあえず、嵐とセットで王子の格好。
 俺と優太は似たような服装だが、徹底して色彩が違う。
 俺が黒多めの白黒に対し、優太は白を基調とし、トルコブルーに金糸の刺繍が施された生地を裏地やジレに使った華やかな衣装。
「司、小道具忘れてる」
 優太に言われ、なんのことかと視線で尋ねる。
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