光のもとでⅠ
前方を視界に入れ状況を把握すると、
「ツカサの嘘つきっ」
威勢よく文句を言われた。
「あぁ、今始めて嘘をついたかもな。……っていうか、情緒不安定にもほどがあるだろ? 昨日から何度泣いたら気が済むんだか……」
「そんなこと言われても、涙腺が壊れたみたいに勝手に出てくるっ」
涙が止まらなくなるような感情を翠は自己完結させることができるのか、と問い質したい。
泣き顔が見たいわけじゃないけど、自分の前で泣かれている分にはまだ許容できるし対処のしようがある気がした。
「ツカサの嘘つきっ」
威勢よく文句を言われた。
「あぁ、今始めて嘘をついたかもな。……っていうか、情緒不安定にもほどがあるだろ? 昨日から何度泣いたら気が済むんだか……」
「そんなこと言われても、涙腺が壊れたみたいに勝手に出てくるっ」
涙が止まらなくなるような感情を翠は自己完結させることができるのか、と問い質したい。
泣き顔が見たいわけじゃないけど、自分の前で泣かれている分にはまだ許容できるし対処のしようがある気がした。