光のもとでⅠ
『一陣速いよ。もう観覧席を登り上り始めてる。翠葉ちゃん、気をつけてね。司、Good luck!』
ふざけるな……。
俺は逃げ道確保のため秋兄に連絡を入れた。
「秋兄、まだ校内にいる?」
『あぁ、いる……っていうか、何か始まったみたいだけど翠葉ちゃんは大丈夫なのか?』
「主にそのことで頼みがあるんだけど」
『わかった。できる限りのフォローはする』
「俺と翠が図書棟に戻れれば俺たちの勝ちらしい。一応それを目標にはするけど、最悪、俺が表に出て翠を地下道に下ろす」
『誰が誘導する?』
「そんなの決まってる。騒ぎを起こした人間たちに回収させる」
『なるほど。とりあえず、警備員はいつでも動かせるようにしておく』
「助かる」
通信を切ると翠がいなかった。
ふざけるな……。
俺は逃げ道確保のため秋兄に連絡を入れた。
「秋兄、まだ校内にいる?」
『あぁ、いる……っていうか、何か始まったみたいだけど翠葉ちゃんは大丈夫なのか?』
「主にそのことで頼みがあるんだけど」
『わかった。できる限りのフォローはする』
「俺と翠が図書棟に戻れれば俺たちの勝ちらしい。一応それを目標にはするけど、最悪、俺が表に出て翠を地下道に下ろす」
『誰が誘導する?』
「そんなの決まってる。騒ぎを起こした人間たちに回収させる」
『なるほど。とりあえず、警備員はいつでも動かせるようにしておく』
「助かる」
通信を切ると翠がいなかった。