光のもとでⅠ
「海斗……」
それ以上口を開くな、と言おうとすると、こっちの空気を察したのか、「策」の続きを話しだした。
『桃華の指示で陽動作戦もスタートしてるってこと。『王子』は司だけじゃないし、「姫」は翠葉だけじゃない。遠目ならごまかせる程度に翠葉は三人用意した。司のダミーは和総にやらせてる。和総と司なら背格好同じくらいだしマント羽織ってる分、和総のほうに人がいくんじゃない? ま、そんなわけだからちょっとは鬼ごっこを楽しんでよ』
「……海斗、誰もが知っている鬼ごっこの基本ルールを知っているか?」
『知ってる知ってる! ま、なんていうの? 細かいところ突っ込んでないで逃げ切れよ? ダミーまで使ってて司が捕まったら、俺大笑いする予定だから』
それ以上口を開くな、と言おうとすると、こっちの空気を察したのか、「策」の続きを話しだした。
『桃華の指示で陽動作戦もスタートしてるってこと。『王子』は司だけじゃないし、「姫」は翠葉だけじゃない。遠目ならごまかせる程度に翠葉は三人用意した。司のダミーは和総にやらせてる。和総と司なら背格好同じくらいだしマント羽織ってる分、和総のほうに人がいくんじゃない? ま、そんなわけだからちょっとは鬼ごっこを楽しんでよ』
「……海斗、誰もが知っている鬼ごっこの基本ルールを知っているか?」
『知ってる知ってる! ま、なんていうの? 細かいところ突っ込んでないで逃げ切れよ? ダミーまで使ってて司が捕まったら、俺大笑いする予定だから』