光のもとでⅠ
飛翔は無言で俺を見下ろす。
「言いたいことはだいたいわかる。長居するつもりはない」
「……ですよね」
「飛翔は?」
今日、ここは高等部が貸しきっているはずだ。
「笹ケン先輩に呼びつけられて、顔を出したらまんまとバスケ部の先輩たちに捕まりました」
俺同様、飛翔も辟易とした顔をしていた。
「さっき笹ケン先輩とアレのいるボックスに入りましたけど、千里が福山のメッセージ歌ってましたよ? もろに、アレをガン見して」
アレとは翠のことを指しているのだろう。
「いいんですか?」という顔をされる。
「言いたいことはだいたいわかる。長居するつもりはない」
「……ですよね」
「飛翔は?」
今日、ここは高等部が貸しきっているはずだ。
「笹ケン先輩に呼びつけられて、顔を出したらまんまとバスケ部の先輩たちに捕まりました」
俺同様、飛翔も辟易とした顔をしていた。
「さっき笹ケン先輩とアレのいるボックスに入りましたけど、千里が福山のメッセージ歌ってましたよ? もろに、アレをガン見して」
アレとは翠のことを指しているのだろう。
「いいんですか?」という顔をされる。