光のもとでⅠ
33 Side Yui 01話
栞さんに夕飯のお詫びを入れ、すぐに秋斗さんの後を追う。
スニーカーを引っかけた状態でポーチに出ると、エレベーター待ちしている秋斗さんがいた。
エレベーターホールで追いつくと、ちょうどエレベーターが来たところだった。
秋斗さんは俺を確認するでもなくエレベーターに乗り込む。自分も乗り込み階数ボタンに目をやると、
「十階……?」
俺の声に秋斗さんが振り返った。
「女漁りにでも行くと思ったわけ?」
「……思いました」
「……携帯壊れたから買いに行く。ノートパソコンがないと復旧作業無理」
それだけ口にすると十階で降りる。
なんだよ、そうならそうと言ってくれればいいものを。
俺、どうやって引きとめようかとか、これなんのミッションだよ、とかあれこれ考えるほどには焦ってたんですけどっ!?
でも、携帯壊れたってなんですか? 何事ですか?
秋斗さん、携帯ないと困るんじゃ……。
俺は部屋には入らず、通路で秋斗さんが出てくるのを待っていた。
「雨、止まないかなー……」
そしたら少しはリィの気持ちも体調も落ち着くのかな。
スニーカーを引っかけた状態でポーチに出ると、エレベーター待ちしている秋斗さんがいた。
エレベーターホールで追いつくと、ちょうどエレベーターが来たところだった。
秋斗さんは俺を確認するでもなくエレベーターに乗り込む。自分も乗り込み階数ボタンに目をやると、
「十階……?」
俺の声に秋斗さんが振り返った。
「女漁りにでも行くと思ったわけ?」
「……思いました」
「……携帯壊れたから買いに行く。ノートパソコンがないと復旧作業無理」
それだけ口にすると十階で降りる。
なんだよ、そうならそうと言ってくれればいいものを。
俺、どうやって引きとめようかとか、これなんのミッションだよ、とかあれこれ考えるほどには焦ってたんですけどっ!?
でも、携帯壊れたってなんですか? 何事ですか?
秋斗さん、携帯ないと困るんじゃ……。
俺は部屋には入らず、通路で秋斗さんが出てくるのを待っていた。
「雨、止まないかなー……」
そしたら少しはリィの気持ちも体調も落ち着くのかな。