光のもとでⅠ
 俺が校内を走り回っていると聖から電話があった。
『アキ、なんか人がぞろぞろ歩いてるんだけど』
「あぁ、どこもかしこも人だらけだろ? 柊、埋もれてない? 平気?』
『とりあえず、手はつないで歩いてる。まるで親子のような身長差で』
「おまえら、身長五十センチ違うもんな」
『うん、まぁ今に始まったことじゃないよ。でさ、今、俺たちはなんの列に付いて歩いているのか知りたいんだけど』
「は……?」
 俺、今何を訊かれた?
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