光のもとでⅠ
『列があるんだよ。人がぞろぞろと並んでいるっていうか歩いてるっていうか……。ま、そんな列がね? で、俺たちもなんとなくそれに付いて歩いてるんだけど、進むんだけどたどり着かないんだよね。これ、何に並んでいるんだろ、と不思議に思ってアキにかけてみた』
えーとえーとえーと――。
「それ、どこら辺の話?」
『柊、ここがどこかわかる?』
『え? それ、方向音痴の私に訊いていいの?』
『俺が訊いてるんじゃないよ?』
『うん、アキだよね?』
『そう』
えーとえーとえーと――。
「それ、どこら辺の話?」
『柊、ここがどこかわかる?』
『え? それ、方向音痴の私に訊いていいの?』
『俺が訊いてるんじゃないよ?』
『うん、アキだよね?』
『そう』