光のもとでⅠ
「つまりさ、聖たちだって先に何があるのかわからないのにその列に並んであるいていたわけだろ?」
『あぁ、なるほど……。俺たちみたいなのがわんさとついて回ってる状態ってことか』
「そのとおり。だから、柊つれて離脱してよ」
 そんな話をしていると、実行委員の通信が入ってきた。
『チュイール部隊出ますっ!』
「聖、どうやら中庭でチュイール売るとか言ってるから、それで柊釣ってよ」
『了解したー』
「で、その列の先にいるのが御園生だ」
『えっ!? それはチュイールどころじゃないでしょっ!?』
 耳をつんざくような声が携帯から発せられる。
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