光のもとでⅠ
「唯に、ごめんなさい……」
「いいよ。ほら、薬飲んで」
私は促されるままに薬を飲み、そのまま「おやすみなさい」と寝てしまった。
次に起きるのは翌朝だと思っていた。でも、違った。
私は二時間もするといいようのない吐き気に目が冷めた。
気持ち悪い――。
トイレへ行こうと思って身体を起こしたけれど、こみ上げるものを押さえきれずにベッドの脇に置いてあったゴミ箱に戻した。
何度か戻したけれど、しょせん固形物など食べていないのだから、出るのは胃液しかない。
三回目を戻したとき、部屋のドアが開いた。
「……碧さーんっ。リィ、戻してる」
唯兄はリビングに向かってそう言うと、部屋に入ってきて私の隣に腰掛けタンブラーを渡してくれた。
「いいよ。ほら、薬飲んで」
私は促されるままに薬を飲み、そのまま「おやすみなさい」と寝てしまった。
次に起きるのは翌朝だと思っていた。でも、違った。
私は二時間もするといいようのない吐き気に目が冷めた。
気持ち悪い――。
トイレへ行こうと思って身体を起こしたけれど、こみ上げるものを押さえきれずにベッドの脇に置いてあったゴミ箱に戻した。
何度か戻したけれど、しょせん固形物など食べていないのだから、出るのは胃液しかない。
三回目を戻したとき、部屋のドアが開いた。
「……碧さーんっ。リィ、戻してる」
唯兄はリビングに向かってそう言うと、部屋に入ってきて私の隣に腰掛けタンブラーを渡してくれた。