光のもとでⅠ
「眠り姫のお目覚めか?」
病室に入ってきたのはマスクをした相馬先生。
「せんせ……?」
「インフルエンザだ」
「いんふる、えん、ざ……?」
「おう、ずいぶん派手に熱出してたぜ? 今もまだ三十九度だ。土曜日から微熱が出ていたが、発熱したのは日曜日。発症のタイミングは微妙だが薬は投与した。効いてくれば少しは楽になるだろうが、もうしばらくは安静だな」
インフルエンザ……。
「で、今は水曜日の昼だ」
嘘……。
「嘘じゃねぇ」
相馬先生は手元の腕時計を見せてくれた。
病室に入ってきたのはマスクをした相馬先生。
「せんせ……?」
「インフルエンザだ」
「いんふる、えん、ざ……?」
「おう、ずいぶん派手に熱出してたぜ? 今もまだ三十九度だ。土曜日から微熱が出ていたが、発熱したのは日曜日。発症のタイミングは微妙だが薬は投与した。効いてくれば少しは楽になるだろうが、もうしばらくは安静だな」
インフルエンザ……。
「で、今は水曜日の昼だ」
嘘……。
「嘘じゃねぇ」
相馬先生は手元の腕時計を見せてくれた。