光のもとでⅠ
 まるで自分の頭が走馬灯にでもなったかのように、記憶が映像となってくるくると回りだす。
 その映像のどれにも秋斗さんと司がいた。
 私は入学式の日にふたりに出逢い、それからしばらくして秋斗さんに恋をした。
 私は――秋斗さんを好きになった。
 その記憶は確かにあるのに、なのに今ツカサが好き。
 なんで、どうして――。
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