光のもとでⅠ
「で、オーナーからの伝言なんだけど、熱が下がったらホテルに来てほしいって。さすがにリメラルドのお披露目まで二ヶ月切ったからね」
あ、お仕事――。
「そういうわけだから、早く元気になろう! んじゃ、何かあったら呼んで? 今日は一日家で仕事してるから」
唯兄はそう言って部屋を出ていった。
私はもう一度携帯に視線を落とし、自分の体温を確認する。
三十八度五分――。
だいぶ下がったけど、それでもまだ三十八度台。
こんな状態で考えようとしてもまともな判断ができるとは思えない。
今は休もう……。
何も考えずに眠ろう――。
あ、お仕事――。
「そういうわけだから、早く元気になろう! んじゃ、何かあったら呼んで? 今日は一日家で仕事してるから」
唯兄はそう言って部屋を出ていった。
私はもう一度携帯に視線を落とし、自分の体温を確認する。
三十八度五分――。
だいぶ下がったけど、それでもまだ三十八度台。
こんな状態で考えようとしてもまともな判断ができるとは思えない。
今は休もう……。
何も考えずに眠ろう――。