光のもとでⅠ
 ツカサと秋斗さんに会うのが怖い。
 どうしたらいいのかがわからない。
 今の私にはそれ以上に不安なものはなかった。

 不安の大きさに伴って、時間がゆっくり進んでくれたらいいのに……。
 そんな願いがかなうはずもなく、あっという間に火曜日の朝がやってきた。
 学校を休んでいる間は寝込んでいることを言い訳にできたとしても、学校へ行き始めたらそうはいかない。
 先週の水曜日には紅葉祭の仕上げ作業をする予定だったのだから、もうその作業は終わっているだろう。
 だとしたら、生徒会の活動自体はしばらくお休みになるはず……。
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