光のもとでⅠ
06
翌朝、私は手提げ袋に秋斗さんのジャケットを入れて家を出た。
日中はロッカーに入れておき、病院へ行く前に秋斗さんのところへ寄ろうと思っていた。
病院へ行く前なら引き止められたりはしないだろう。
そう考えていた私は少し甘かった――。
体感時間は不思議だと思う。
楽しい時間はあっという間に終わるし、苦痛な時間は永遠にも感じられる。
楽しみなことは待ち遠しく思うのに、来ないで欲しい時間はあっという間にやってくる。
いつ、どの一分一秒も、決して変わることはないとういうのに――。
日中はロッカーに入れておき、病院へ行く前に秋斗さんのところへ寄ろうと思っていた。
病院へ行く前なら引き止められたりはしないだろう。
そう考えていた私は少し甘かった――。
体感時間は不思議だと思う。
楽しい時間はあっという間に終わるし、苦痛な時間は永遠にも感じられる。
楽しみなことは待ち遠しく思うのに、来ないで欲しい時間はあっという間にやってくる。
いつ、どの一分一秒も、決して変わることはないとういうのに――。