光のもとでⅠ
「今お茶を淹れたところだからよかったら飲んでいかない?」
「……私、このあと病院へ行かなくちゃいけなくて」
「それ、誰かが迎えに来ることになってる?」
「いえ……行きは藤山の私道を通らせていただいて、歩いていく予定です」
「それなら行きは俺が送っていくよ。だから、ティータイムに付き合って?」
「でも、秋斗さんお仕事……」
「ティータイム、つまりは休憩時間。それに、病院までなら行って帰ってきても十分とかからないよ」
断る理由をそれ以上に見つけることができなくて、私は秋斗さんとお茶を飲むことになった。
仕事部屋に入ると、ダイニングテーブルにはふたつのカップが仲良く並んでいた。
ひとつは秋斗さんがいつも使っているマグカップ。
もうひとつは、私用の耐熱ガラスのティーカップ。
ふたつのカップからはほわほわと湯気が上がっていた。
「……私、このあと病院へ行かなくちゃいけなくて」
「それ、誰かが迎えに来ることになってる?」
「いえ……行きは藤山の私道を通らせていただいて、歩いていく予定です」
「それなら行きは俺が送っていくよ。だから、ティータイムに付き合って?」
「でも、秋斗さんお仕事……」
「ティータイム、つまりは休憩時間。それに、病院までなら行って帰ってきても十分とかからないよ」
断る理由をそれ以上に見つけることができなくて、私は秋斗さんとお茶を飲むことになった。
仕事部屋に入ると、ダイニングテーブルにはふたつのカップが仲良く並んでいた。
ひとつは秋斗さんがいつも使っているマグカップ。
もうひとつは、私用の耐熱ガラスのティーカップ。
ふたつのカップからはほわほわと湯気が上がっていた。