光のもとでⅠ
「……記憶の話をしてくれたとき――あのとき、秋斗さんは今の自分を信じてくれる人は少ないからって言ってましたよね? だから……今はどうなのか気になって」
「翠葉ちゃん。……何か思い出した?」
「っ……いえっ――」
「……そう? その話からだと、さっきの『みんな』が指すものは俺の身内、かな? あとは蒼樹や唯?」
私は答えを聞くのが怖くて、かばんを握る手から視線をずらせないでいた。
「仲はいいと思うよ。ただ、信用が回復しているかは不明。蒼樹や唯は正面切って信用してるって言ってくれたけど、普通、こういうことは面と向かって話さないでしょう?」
その言葉に、私は返す言葉を持っていなかった。
表面的な部分だけを見るなら仲良く見える。
でも、湊先生や栞さん、静さんやツカサはどう思っているんだろう。
「翠葉ちゃん。……何か思い出した?」
「っ……いえっ――」
「……そう? その話からだと、さっきの『みんな』が指すものは俺の身内、かな? あとは蒼樹や唯?」
私は答えを聞くのが怖くて、かばんを握る手から視線をずらせないでいた。
「仲はいいと思うよ。ただ、信用が回復しているかは不明。蒼樹や唯は正面切って信用してるって言ってくれたけど、普通、こういうことは面と向かって話さないでしょう?」
その言葉に、私は返す言葉を持っていなかった。
表面的な部分だけを見るなら仲良く見える。
でも、湊先生や栞さん、静さんやツカサはどう思っているんだろう。