光のもとでⅠ
「なんで……?」
 どうしてこんな時間にツカサが帰ってくるの?
 普段ならまだ部活をしている時間なのに。
 ゲストルームの玄関を閉めたあとも、私の心臓はバクバクと忙しなく動いていた。
 ツカサを好きだと気づいたときは別のドキドキだった――。

 誰とも顔を合わせないでいられる場所と時間は限られる。
 それはお風呂に入っているときと寝ているとき。
 それから勉強をしているときだろうか……。
 私は帰ってきてすぐにお風呂に入り、出てきたあとは夕飯まで休むと告げて部屋に篭った。
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