光のもとでⅠ
 神経が昂ぶっていて眠れないことは百も承知。
 それを落ち着けるために、私は薬を使った。
 台紙が淡い緑色の軽い筋弛緩剤――これはちょっとした精神安定剤にも睡眠導入剤にもなる。
 今の自分にどれだけ有効かはわからないけれど、飲まないよりも飲んだほうがいいに違いない。
 ローテーブルには二枚のメモ用紙があるけれど、今はかけられないと思った。
 メールアドレスも書いてあったから、明日にはメールを送ろう。
 そう思ってベッドに横になった。
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