光のもとでⅠ
「そうね、警備の方は皆そう答えるしかないわね……。これ、コーヒーが入っているの。車の中で飲んで?」
真白さんは押し付けるようにタンブラーを持たせ、藤守さんは長身の身体を折り曲げた。
「お心遣いありがとうございます」
「お茶が飲み終わったら連絡入れるわね。さ、翠葉ちゃんは中へ」
玄関を入るとすぐにハナちゃんに出迎えられる。
最初に二回ほど吼えられたけど、それは歓迎を意味するものだったらしく、攻撃的なものではなかった。
「ハーナっ! 少し落ち着きましょう? それじゃ翠葉ちゃん上がれないわよ?」
真白さんはハナちゃんをひょい、と抱え上げ、私を家に上がるように促した。
真白さんは押し付けるようにタンブラーを持たせ、藤守さんは長身の身体を折り曲げた。
「お心遣いありがとうございます」
「お茶が飲み終わったら連絡入れるわね。さ、翠葉ちゃんは中へ」
玄関を入るとすぐにハナちゃんに出迎えられる。
最初に二回ほど吼えられたけど、それは歓迎を意味するものだったらしく、攻撃的なものではなかった。
「ハーナっ! 少し落ち着きましょう? それじゃ翠葉ちゃん上がれないわよ?」
真白さんはハナちゃんをひょい、と抱え上げ、私を家に上がるように促した。