光のもとでⅠ
12
病院に迎えに来てくれたのは蒼兄だった。
蒼兄は一階会計センター前にある長椅子に座っていた。
私に気づくと立ち上がり、こちらに向かって歩いてくる。
「桃華から教えてもらった。胃が痛くて五限は保健室で休んでたって? ……連絡してくれて良かったのに」
「うん……でも大丈夫だったし」
「そっか……。そのジャケットって秋斗先輩の?」
蒼兄の視線は私の手に注がれていた。
「うん。風邪ひかないように……って」
「そっか……」
会計を済ませたあと、駐車場に移動する間はずっと無言だった。
蒼兄は一階会計センター前にある長椅子に座っていた。
私に気づくと立ち上がり、こちらに向かって歩いてくる。
「桃華から教えてもらった。胃が痛くて五限は保健室で休んでたって? ……連絡してくれて良かったのに」
「うん……でも大丈夫だったし」
「そっか……。そのジャケットって秋斗先輩の?」
蒼兄の視線は私の手に注がれていた。
「うん。風邪ひかないように……って」
「そっか……」
会計を済ませたあと、駐車場に移動する間はずっと無言だった。