光のもとでⅠ
「翠葉ちゃん、他人事みたいに話してるけど……」
「リィもクゥと同じなんだよ?」
「あ……わ、そうなんですけど――」
 わかってはいても、ずっと憧れていた久遠さんと同じというのはどうにもこうにもしっくりとこない。
 会話の流れが恥ずかしすぎて、周りをキョロキョロと見回したけど、私たちの周りにはスタッフはおらず、少し後ろに園田さんが立っているだけだった。
「唯兄、唯兄のこと……クゥに話してもいい?」
「唯兄はにこりと笑顔で答える。
「いいよ、別に問題ないし」
 不思議そうな顔をしている久先輩に私は向き直る。
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