光のもとでⅠ
「私――リメラルドを降りたほうが良かったのかな……? それは今からでも可能なの? リメラルドを降りても海斗くんたちと友達でいられるの?」
 私は海斗くんたちとのつながりを絶たれるのが嫌だったから静さんの庇護下に入ることを選んだ。
 庇護下に入ることはそのままリメラルドを続けることとイコールになっていた。
 だけど、提示されなかっただけで本当はリメラルドを降りる選択肢もあったのかな。
 あーやさんは私の替えとはいえ、せっかくのチャンスを不意にしたことになるのだろうか。
「姫さまっ! はい、カメラちゃんです」
 気づくと目の前にあーやさんがいた。
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