光のもとでⅠ
「あーや、ごめんなさい。俺のわがままでピンチヒッターになってもらったのに」
「え? あ、嘘……若ったらそんなこと気にしてたの!? ってか、もしかして姫さまもっ!?」
「リィは何も知らなかったんだ」
「そりゃそうでしょ。私に話が来たのも急だったし……。姫さまは今日、そんな選択をさせられることすら知らなかったんでしょ?」
 私は気まずく思いながら頷いた。
「仕方ないよ。それに、これはもともと私の仕事じゃなくて姫さまの仕事だもん」
「でも、そのために私の写真の研究をしたり出張までしてくださったんですよね……?」
 あーやさんはにこりと笑った。
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