光のもとでⅠ
03
美鳥さんが帰ってからしばらくはリビングで談笑し、海斗くんから受け取ったルーズリーフと教科書を見合わせながら勉強をした。
勉強を見てくれるのはやっぱり司先輩で、海斗くんはソファに転がって気持ち良さそうに眠っている。
栞さんは夕飯の片付けと明日の朝の仕込みをするためにキッチンへ篭り、蒼兄はレポートを片付けるため自分にあてがわれた部屋へと戻っていった。
「そういえば、今日湊先生は?」
司先輩に訊くと、
「ヘルプで救命救急に入ってる」
「そうなんですね……」
「翠、そこ違う。苦手なら英語の最中に余計なこと考えるな」
ピシャリと言われてごもっともです、と思う。
一時間ちょっとすると、頭がくらくらしてきた。
夕飯を食べたといってもスープに入っていた温野菜とお豆腐だけだ。消化に体力を要するものではないはずなのに……。
「翠、今日はここまで」
司先輩にノートを閉じられる。
勉強を見てくれるのはやっぱり司先輩で、海斗くんはソファに転がって気持ち良さそうに眠っている。
栞さんは夕飯の片付けと明日の朝の仕込みをするためにキッチンへ篭り、蒼兄はレポートを片付けるため自分にあてがわれた部屋へと戻っていった。
「そういえば、今日湊先生は?」
司先輩に訊くと、
「ヘルプで救命救急に入ってる」
「そうなんですね……」
「翠、そこ違う。苦手なら英語の最中に余計なこと考えるな」
ピシャリと言われてごもっともです、と思う。
一時間ちょっとすると、頭がくらくらしてきた。
夕飯を食べたといってもスープに入っていた温野菜とお豆腐だけだ。消化に体力を要するものではないはずなのに……。
「翠、今日はここまで」
司先輩にノートを閉じられる。