光のもとでⅠ
「蒼兄、心配かけてごめんね」
『身体は大丈夫なのかっ!?」
こんなときだって、蒼兄は怒ることなく私の身体を第一に心配してくれる。
「今はもう大丈夫。血圧が下がったのは、コートを脱がずに電車に乗って、支倉駅まで立っていたのが原因」
『そうか……』
「今日、お友達と飲んでるって唯兄が……」
『あぁ……今、葵と環と一緒なんだ』
葵さんは高崎さんのことだろう。
環さんは――高崎さんが生徒会で蒼兄と一緒だったと教えてくれた気がする。
確か、大学でも同じ学部だったとか……。
人の名前を覚えるのは苦手だけど、蒼兄が絡むと覚えられるのかもしれない、とちょっとした発見。
『身体は大丈夫なのかっ!?」
こんなときだって、蒼兄は怒ることなく私の身体を第一に心配してくれる。
「今はもう大丈夫。血圧が下がったのは、コートを脱がずに電車に乗って、支倉駅まで立っていたのが原因」
『そうか……』
「今日、お友達と飲んでるって唯兄が……」
『あぁ……今、葵と環と一緒なんだ』
葵さんは高崎さんのことだろう。
環さんは――高崎さんが生徒会で蒼兄と一緒だったと教えてくれた気がする。
確か、大学でも同じ学部だったとか……。
人の名前を覚えるのは苦手だけど、蒼兄が絡むと覚えられるのかもしれない、とちょっとした発見。