光のもとでⅠ
22
白野の駅は特急列車しか停まらないらしく、普通のホームと比べると天井が高く開放的なホームだった。
ホームから改札階へ上がると、一瞬自分がどこにいるのかわからなくなる。
白を基調とした屋内は、広い壁のところどころに色調様々な絵が飾られており、人の動線を遮らない程度に四方を透明なガラスで囲われた陶芸品が飾られていた。
見るからに、利便性よりもデザインが重視された駅。
「美術館みたい……」
ここはリゾート地なのだろうか。
藤倉や支倉の駅とは違い、私たちのほかに下車した人はいないようだ。
私と木田さんの足音がコツコツカツカツと響く。
ようやく人を目にしたのは改札口脇にある駅員室内だった。
ホームから改札階へ上がると、一瞬自分がどこにいるのかわからなくなる。
白を基調とした屋内は、広い壁のところどころに色調様々な絵が飾られており、人の動線を遮らない程度に四方を透明なガラスで囲われた陶芸品が飾られていた。
見るからに、利便性よりもデザインが重視された駅。
「美術館みたい……」
ここはリゾート地なのだろうか。
藤倉や支倉の駅とは違い、私たちのほかに下車した人はいないようだ。
私と木田さんの足音がコツコツカツカツと響く。
ようやく人を目にしたのは改札口脇にある駅員室内だった。