光のもとでⅠ
 ――「恋、だと思う?」
 ――「あのときの動揺の原因、その理由わかった?」
 ――「ちゃんと理由を突き止めたほうがいいと思うよ」

 秋斗さんはこうも言っていた。

 ――「翠葉ちゃんはとても気になる人がいたんだ。でも、俺は気にどうしても自分を見てほしくて――だから、自分と恋愛してみないか、って恋愛に憧れている翠葉ちゃんに提案した」
 ――「初恋の相手が俺かどうかは記憶を取り戻した君に訊いてみたいな。いつか訊きたいことだったから、だから思い出したら教えてね」

 付随するように思い出すのは大好きなクラスメイトの言葉。
 私が秋斗さんを好きだと自覚したとき、なぜかみんなはツカサの名前を口にした。
 四人が四人、私の好きな人がツカサだと思っていたのはどうして……?
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