光のもとでⅠ
「翠、どこが痛い?」
「頭……」
「すぐに兄さんを呼ぶから」
と、その場で電話をかけてくれた。
「俺、今ゲストルームにいるんだけど、翠を診てほしい。頭が痛いって泣いてる」
それだけを言うとすぐに携帯を切った。
「大丈夫だから。兄さんがすぐに来る」
司先輩の手が顔に伸びてきて、目に手をかざしてくれた。
瞼から透ける光すらが刺激となっていたので、先輩の手はすごくありがたかった。
次に玄関で音がすると、楓先生が入ってきた。その直後、蒼兄が慌てた様子でやってきた。
「翠葉ごめん、俺うたた寝してた」
そんなの謝ることじゃないのに……。
「翠葉ちゃん、頭はどんなふうに痛い?」
楓先生に訊かれて、
「締め付けられるみたい。……すごく痛い。目、開けられない。光も痛い」
「わかった。少しうつ伏せになれるかな?」
言われて体勢を変える。
「頭……」
「すぐに兄さんを呼ぶから」
と、その場で電話をかけてくれた。
「俺、今ゲストルームにいるんだけど、翠を診てほしい。頭が痛いって泣いてる」
それだけを言うとすぐに携帯を切った。
「大丈夫だから。兄さんがすぐに来る」
司先輩の手が顔に伸びてきて、目に手をかざしてくれた。
瞼から透ける光すらが刺激となっていたので、先輩の手はすごくありがたかった。
次に玄関で音がすると、楓先生が入ってきた。その直後、蒼兄が慌てた様子でやってきた。
「翠葉ごめん、俺うたた寝してた」
そんなの謝ることじゃないのに……。
「翠葉ちゃん、頭はどんなふうに痛い?」
楓先生に訊かれて、
「締め付けられるみたい。……すごく痛い。目、開けられない。光も痛い」
「わかった。少しうつ伏せになれるかな?」
言われて体勢を変える。