光のもとでⅠ
行く時間も余裕もなかった。
気づけば前髪は耳にかかる長さになっていた。
記憶をなくした頃から一度も切ることのなかった前髪を手に取り思う。
四、五センチ……かな?
伸びた分だけ指で摘んでみる。
――切ろう。
そう思ってからの行動は早かった。
美容院へメールを送るとすぐに小宮さんから返信があった。
藤倉に着くのは六時くらい。
その頃に前髪だけを切ってもらうことはできるかどうか、問い合わせたのだ。
返事はOK。
先ほどキャンセルが入ったらしく、運よく宮川さんがフリーとのこと。
私はすぐに返信をした。
六時過ぎには着くと思います、と。
気づけば前髪は耳にかかる長さになっていた。
記憶をなくした頃から一度も切ることのなかった前髪を手に取り思う。
四、五センチ……かな?
伸びた分だけ指で摘んでみる。
――切ろう。
そう思ってからの行動は早かった。
美容院へメールを送るとすぐに小宮さんから返信があった。
藤倉に着くのは六時くらい。
その頃に前髪だけを切ってもらうことはできるかどうか、問い合わせたのだ。
返事はOK。
先ほどキャンセルが入ったらしく、運よく宮川さんがフリーとのこと。
私はすぐに返信をした。
六時過ぎには着くと思います、と。