光のもとでⅠ
『電車が来るの何分?』
「えと――五時二十三分って書いてある。……ここの駅が始発みたい」
『じゃぁ、座れるな。俺も今から出るよ』
「っ……蒼兄、ちょっと待って?」
『え?』
「あのね、帰りに美容院へ寄りたいの」
『すい、は……?』
「あっ、あのねっ? 前髪を切りたいの。時間はかからないから。
『でも、おまえ……身体大丈夫なのか?』
「……疲れてるけど、でも……行きたいの」
『それなら、ホテルに車停めて美容院まで迎えに行くよ』
「ごめんね、ありがとう」
「えと――五時二十三分って書いてある。……ここの駅が始発みたい」
『じゃぁ、座れるな。俺も今から出るよ』
「っ……蒼兄、ちょっと待って?」
『え?』
「あのね、帰りに美容院へ寄りたいの」
『すい、は……?』
「あっ、あのねっ? 前髪を切りたいの。時間はかからないから。
『でも、おまえ……身体大丈夫なのか?』
「……疲れてるけど、でも……行きたいの」
『それなら、ホテルに車停めて美容院まで迎えに行くよ』
「ごめんね、ありがとう」