光のもとでⅠ
33
朝食を食べているとき、突如鳴り出した音にフォークを落としそうになった。
制服のポケットに入れていた携帯が、オルゴールのかわいい音色で、「いつか王子様が」を奏でだしたのだ。
携帯を取り出した手にには汗をかいていた。
しかし、その音は携帯のディスプレイを目にする前に途切れる。
電話じゃなくてメール……?
「翠葉?」
呼ばれて顔を上げると、右側のソファから蒼兄が不思議そうな顔で私を見ていた。
「あ、えと……メールだったみたい」
「こんな朝早くに司から?」
着信音で誰から連絡が入ったのかをその場の人に知られてしまうのはある意味問題かもしれない……。
私は着信音を変えようか悩みながら、
「うん、なんだろうね」
制服のポケットに入れていた携帯が、オルゴールのかわいい音色で、「いつか王子様が」を奏でだしたのだ。
携帯を取り出した手にには汗をかいていた。
しかし、その音は携帯のディスプレイを目にする前に途切れる。
電話じゃなくてメール……?
「翠葉?」
呼ばれて顔を上げると、右側のソファから蒼兄が不思議そうな顔で私を見ていた。
「あ、えと……メールだったみたい」
「こんな朝早くに司から?」
着信音で誰から連絡が入ったのかをその場の人に知られてしまうのはある意味問題かもしれない……。
私は着信音を変えようか悩みながら、
「うん、なんだろうね」