光のもとでⅠ
「ね、だからがんばってお弁当のほう食べなよ?」
念を押すように言われ、唯兄に見送られた。
今日は久しぶりに蒼兄と登校。
最初は歩いていこうと話をしていたのだけど、ツカサのメールで車に変わった。
「濡らしちゃまずい資料もあるから、帰りのことを考えると車だな」
それが蒼兄の判断。
車で行くと決まっても、私たちは折り畳み傘ではなく普通の長い傘を持って家を出た。
「ツカサが必要って言うなら絶対に降るよね?」
「俺もそう思う。確か、新聞にも降水確率九十パーセントって書いてあったし」
幸倉にいたときもそうだったけど、うちは朝にテレビをつける習慣がない。
さらには、今住んでいるゲストルームのダイニングリビングにもテレビ自体がないのだ。
念を押すように言われ、唯兄に見送られた。
今日は久しぶりに蒼兄と登校。
最初は歩いていこうと話をしていたのだけど、ツカサのメールで車に変わった。
「濡らしちゃまずい資料もあるから、帰りのことを考えると車だな」
それが蒼兄の判断。
車で行くと決まっても、私たちは折り畳み傘ではなく普通の長い傘を持って家を出た。
「ツカサが必要って言うなら絶対に降るよね?」
「俺もそう思う。確か、新聞にも降水確率九十パーセントって書いてあったし」
幸倉にいたときもそうだったけど、うちは朝にテレビをつける習慣がない。
さらには、今住んでいるゲストルームのダイニングリビングにもテレビ自体がないのだ。